すすめる会 通信NO.185

国連の軍縮会議で7月7日、人類史上はじめて核兵器を違法化する同条約が122カ国の賛成で採択されました。 コスタリカ出身のエレン・ホワイト国連議長と中満泉国連軍縮担当上級代表は、参加国の意見を対等平等に吸い上げ、粘り強い話し合いを経て同条約をまとめ上げました。 核廃絶を求める世界の世論が国連を動かしました。1970年に発効した核不拡散条約での5年ごとの再検討会議での削減では、核廃絶にたどり着けないこと。持つ国と持たざる国の2分化 は核抑止論を利するだけで、多くの国はおびえていなければならないこと。「二度と被爆者をつくるな」という被爆者の悲願。「悪魔の兵器をなくしてほしい」と被爆の実相を伝えながら広げ た核廃絶を訴える署名などの世論です。同条約の前文には2回も被爆者について言及しています。 日本政府は核保有国とともにボイコットしました。