【報告】第9回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会秋田大会
令和6年10月12日(土)~13日(日)、第9回全国手をつなぐ育成会連合会全国大会秋田大会が秋田市内のあきた芸術劇場「ミルハス」で開催され、全国から1,000人を超える参加者が集いました。当会からは、美和会長と加藤副会長が参加。当会の全国大会への参加は久しぶりでした。
初日は13時から4つの分科会と本人会があり、美和会長は第3分科会「親も本人も安心して年齢を重ねる(高齢期)」、加藤副会長は第4分科会「知的障害者の権利を守る(権利擁護)」に参加しました。分科会終了後は、ミルハス隣の文化創造館前で有名な竿灯の演技を観ました。竿灯の大きさや高さ、迫力に圧倒され、秋田大会に来たことを実感しました。
18時からは秋田キャッスルホテルで懇親会が開催され、広い会場に多くの会員が参集しました。アトラクションでは、なまはげ太鼓や秋田民謡、チンドン屋が披露され、実物のなまはげの迫力とインパクトには驚きました。会も佳境に入ると、多くの出席者がテーブルを離れて、自分とは違う地域の会員と交流を深めている様子が見られました。
2日目は9時から昨日と同じ会場で大会式典が開催されました。式典前には「手をつなぐ母の歌」斉唱と能登半島地震でお亡くなりになった方々への黙とうがありました。田中勉 秋田県手をつなぐ育成会会長や佐々木桃子 全育連会長、来賓挨拶の後、又村あおい 常務理事兼事務局長の中央情勢報告とシンポジウムがありました。時間が押してしまって中央情勢報告の時間が殆どとれなかったことは非常に残念でしたが、又村常務理事がコーディネーターを務めたシンポジウムは聴きごたえがありました。
シンポジウムのテーマは「知的障害者福祉の未来」です。独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園の田中正博理事長からは、利用者の地域移行や行動障害支援等について。植草学園大学副学長の野澤和弘教授からは、意思決定支援や入所施設の課題等について。一般社団法人日本発達障害ネットワークの大塚晃副理事長からは、療育手帳の統一や成年後見制度の見直しと利用促進について。秋田大学大学院教育学研修科の藤井慶博教授からは、障害者の生涯学習推進に向けての取り組みについて。シンポジストは単独で講演会講師をされるような方々ばかりだったので、個々の話をもう少し深く聴きたかったです。
最後に、育成会大会宣言決議と本人大会宣言、次期開催地である東京都の立原麻里子会長からあいさつがありました。
全国大会は北海道から沖縄まで全国の育成会会員が一堂に集い、改めて育成会の大きさと役割を実感する機会となりました。それぞれの地域課題に対して前向きな参加者の発言や姿勢は、とても刺激になります。天候にも恵まれて、気持ちの良い充実した2日間でした。