【報告】川崎市育成会手をむすぶ親の会「創立10周年記念式典」開催
令和5年6月1日(木)川崎市総合自治会館にて「創立10周年記念式典」を開催しました。第一部式典には、伊藤副市長はじめ市議会議員や福祉関係者、会員と一般の方など総勢49名にご出席いただきました。
会長挨拶に続き、来賓の皆様にご祝辞をいただいたあと、日頃より会の活動にご協力くださっている「一般社団法人川崎市弘済会」様と「Webかわさき」様に感謝状を贈呈しました。
川崎市育成会手をむすぶ親の会
創立10周年記念式典 式次第
第一部 記念式典
1. 開会の言葉
2. 会長挨拶
3. 来賓祝辞
川崎副市長 伊藤 弘 氏
川崎市議会議長 青木 功雄 氏
社会福祉法人川崎市社会福祉協議会会長 浮岳 堯仁 氏
4. 感謝状授与
一般社団法人川崎市弘済会理事長 新沢 隆夫 氏
Webかわさき代表 水山 昭徳 氏
5. 閉会の言葉
第二部 記念講演
「すったもんだの日々」
講師 小島 幸子 氏 (栃木県手をつなぐ育成会会長、全国手をつなぐ育成会連合会副会長)
≪会長挨拶≫
本日はお忙しい中ご臨席を賜りました伊藤副市長はじめ、ご来賓の皆さま、そして会員の皆さま、お集りくださいましてありがとうございます。常日頃から、当会の活動にご支援ご協力を賜りまして誠にありがとうございます。平成25年4月から川崎市育成会手をむすぶ親の会として活動を始めて10年が経ちました。当会は知的障害児者とその家族のための福祉増進と安心して地域で暮らせる共生社会の実現を目指して活動することを目的としています。
創立10周年記念としてこの式典を開催いたしましたが、知的障害者親の会としての活動は67年前になります。最初にひまわり会を立ち上げた方々は子供を学校に通わせたいとの願いからだったと聞いています。その頃からの活動が現在の福祉サービスの充実につながっているのだと思い、心より感謝しています。
しかし、親の支援無き後の不安は昔も今も変わってないように思います。先日の総会での話ですが、「住まいの選択肢も、一人暮らし、シェアハウス、グループホーム、入所施設など増えてきた。しかしながら、人手不足で支援者がいないということになれば、最終的には大勢を一か所に集めて支援するということになってしまうのではないか」との不安の声が出ました。
また、数か月前に参加した講演会で、「福祉サービスが増えて選べるようにはなってきているが、利用する本人より事業者のためのものになっているものもあるのではないか」と講師の発言がありました。個々のニーズに合った本人のための福祉サービスの充実を目指して活動を進めていく必要を改めて感じました。今日、ご参加してくださっている皆様、ご支援ご協力を今後ともよろしくお願いいたします。
当会の課題として、会員の減少があります。会の活動を多くの方に知っていただいて、活動の灯を消さないようにしていくことをお誓いして、結びのことばとさせていただきます。
本日はありがとうございました。
第二部講演会では、全国手をつなぐ育成会連合会副会長の小島幸子氏から「すったもんだの日々」という演題でお話をしていただきました。
息子さんが小さい頃の困難や葛藤から、周囲のたくさんの人たちとのかかわりで道が開けたこと。また、息子さんが体調を崩し入院を余儀なくされた時、病院の医師が細やかに対応してくれた話は感動的でした。
なぜ育成会の活動を続けているのかという理由について、つながることで一人でも多くの障害を持つ子の親が救われると話していました。小島さんの並々ならぬ思いを感じ、その熱い気持ちが伝わってきました。時に笑いあり、涙ありのあっという間の1時間でした。