【報告】令和4年度川崎支部勉強会

 9月14日(水)かわさき地域生活支援拠点たじまにて、約3年ぶりに川崎支部勉強会を開催しました。会員同士が顔を合わせて話をするのも久しぶりです。今回は、3年前に引き続き司法書士の神谷直氏を講師にお招きし「親亡き後の問題(相続・成年後見・信託・葬儀)の疑問に答えます」という内容で話をしていただきました。参加者は16名でした。

久々の対面勉強会です。

 3年前の成年後見制度の研修会で出た質問を含め、親の立場で疑問に思うことや心配事などについて、事例を入れてわかりやすく説明してくださいました。どのような場合に成年後見制度が必要なのか?家族信託とは?本人の印鑑証明書が必要なのか?自分や本人の葬儀についても考えておくことの必要性…知的障害者と共に暮らす家族にとって、今後何が必要か、具体的に考えることができる良い機会になりました。また、今のデジタル社会においては、スマートフォンやパソコンのパスワードがわからず困る事例も多いそうです。

司法書士 神谷 直 氏

 質疑応答では遺言についての質問があり、法務局に遺言保管制度ができたこと、公正証書遺言(公正役場で保管)と、自筆証書遺言(法務局で保管)の違いについて教えていただきました。公正役場で保管するには費用が掛かりますが、内容が遺言書として正しいものか確認してくれます。それに対して法務局は安価で保管できますが、内容的な確認は一切してくれないそうです。

 勉強会終了後は、参加者全員で勉強会の感想や近況報告など、和やかに話し合いました。「知識として知っておくだけでも、実際に必要となった時に役立つお話が伺えて良かった」との感想がありました。