【報告】令和3年川崎市心身障害児者福祉大会

令和3年6月26日(土)川崎市総合自治会館ホールに於いて開催しました。川崎市内の障害別親の会の活動の一環として、障害福祉の理解を深め、障害者の地域における自立と社会参加を推進するため、毎年「福祉大会」を開催しています。今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止策のため、定員80名としました。

(大会のチラシはこちらをごらんください)

大会スローガン  「障害のある人もない人も共に生きる川崎の街」

第一部  式典 13:00~13:40

大会宣言はこちらからご覧ください。

開催の言葉 川崎市肢体不自由児者父母の会連合会    石橋会長

実行委員長あいさつ 川崎市自閉症協会 明石会長

市長祝辞 福田 川崎市長

来賓祝辞 川崎市議会 橋本

来賓祝辞 川崎市社会福祉協議会 邉見 常務理事

閉会のあいさつ 川崎市育成会手をむすぶ親の会    美和会長

 

第二部 講演会

演 題 :「親亡きあとの支援を見据えて」~障害を持つ人たちの自立生活について~
講 師 : 岡部 耕典 氏 (早稲田大学文学学術教授)
今大会は、映画「道草」の主人公の父である、岡部耕典氏をお招きして講演会を開催しました。重度の知的障害のある人が家族から離れ、地域で暮らすことに向けた取り組みなどについて話していただきました。途中、息子さんのアパートでの介護者さんとの生活の様子の映画「Ⅰ am Ryousuke!」(20分間の作品)を鑑賞し、家族から離れて地域で暮らすにはどのような形ができるのかということについてもお話していただきました。

映画では、パーソナルアシスタントという本人主体の介護ということをめざし実現されている印象を受けました。
岡部氏は、施設はスケジュールがありそれに沿っている、グループホームもスケジュールがあるところが多く、それでは施設とかわらない。常に訓練しているような状況ではいけない、休日や作業所から帰宅してから自由に過ごす、そういった日々がいいはずだ。介護者は待機と見守りだけ、当事者は自分たちのアシスタントとしてヘルパーを利用し、のびのびと暮らす、こういう支援が望ましいとも話されました。そのためには、子どもにどんな生活が向いているのか、自分に置き換えてみる。私たちもいずれは、人の手を借りて生活するようになる。その人生をやり遂げるにはどうすればいいのかを考えて、準備から実現までを教えていただきました。「ともに生きる社会についてみなさんと一緒に考える機会になったのではないでしょうか。

参加者の皆様から、仕事で役立つお話しだったなどのご意見があり、とても有意義な 講演会でした。