救命救急士講習会を開催しました
2017年9月5日 / お知らせ一覧, イベント報告, 防災部
平成29年9月3日、平間中学校にて救急救命士講習会が行われました。
公益財団法人川崎市消防防災指導公社の方々やボランティアの方々に指導頂き、約3時間、
胸骨圧迫やAEDの使い方・回復体位などを学びました。
テキストとDVDを活用した説明の後、休憩をはさんでグループ実習を行いました。
実際の救命処置では、【胸骨圧迫を100~120回/分のペースで30回+人工呼吸を2回】の組み合わせを5セット行いますが、練習では3セット行いました。胸骨圧迫は、体重をかけて強く胸骨を押すので3セットでもかなり疲れます。また、力の加減も難しく、実習の大切さを実感しました。
胸骨圧迫の後は、AED(自動体外式除細動器)の使用方法について実習しました。
AEDが音声で指示を出してくれるので、落ち着いてその指示に従えば、正しく使用することができます。不測の事態に冷静に対応するためにも、「一度は体験しておくこと」はとても有効です。また、AEDを使用している際も、機械の指示に従いながら、胸骨圧迫を続けることが非常に重要だそうです。
自力呼吸が回復した後に取るとよい回復体位についても、実習を行いました。
回復体位では、仰向けになっている傷病者を横向きに寝かせ、下あごを前に出して気道を確保し、上側の手の甲に傷病者の顔を乗せます。更に、上がわの膝を約90度に曲げ、仰向けにならないようにします。嘔吐による窒息の危険等を回避できます。
参加者同士で、仰向けから回復体位に変える実習を行いました。
各参加者は、講習受講後に修了証を受けとりました。
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◆救急車が到着する間に電気ショックを行った場合の1ヶ月後の社会復帰率:43.3%
◆救急車が到着してから電気ショックを行った場合の1ヶ月後の社会復帰率:18.9%
その差は、2倍以上です。
救急車が到着するまで全国平均で約9分。
身近な方の早急な心肺蘇生または処置が、
生存率やその後の社会復帰に大いに関わってきます。
いざという時に慌てず行動できるよう、年に一度の講習会の受講をお勧めします。