ともしび会のみなさまありがとう [岩間澄子]

ともしび会のみなさまありがとう

元新日本学園保母 岩間 澄子

ボランティアという言葉はいつ頃から使われるようになったのでしょうか。

35年前にあったかどうかよく憶えていませんが、今ほど一般的ではなかった事は確かです。

最近偶然ある記事で知ったのですが、今では子供たちに大変親しまれている「カール」

というスナック菓子、あれは丁度34年前日本初のスナック菓子として明治製菓から

発売されたのだそうです。

34年前とか35年前と言っても子供たちにはピンと来ないでしょうが、

高校三年生の人たちがこれまで生きてきた年月の丁度二倍の長さと言えば少しはわかるでしょうか。

そんな長い長い間ずっと「ともしび会」の皆様は新日本学園の子供たちのためにボランティアとして

沢山の愛を注ぎ続けて下さっています。

そして、いろいろな行事で子供たちを喜ばせて下さいました。

毎年のお餅つき、夏の花火大会をはじめ、秋の梨狩り、そして動物園、遊園地、こどもの国などへの遠足、

多摩川河川敷でのボール遊びやバーベキュー、会社の体育館を借りての球技大会等々、

まだまだ数え切れない程の行事を催して下さいました。

私が始めて遠足の付添いとして参加させていただいた時、「お姉さん」たちは子供たちのために手作りの

おいしいお弁当を、たくさん用意して来て下さいました。

今のようにスーパーやコンビニなどない頃のことです。「こんなに沢山のお弁当、今朝は何時に起きて作っ

たのでしょう」と思い感謝と共にその愛情の深さに胸が一杯になったことを思い出します。

子供たちが歓声をあげて喜んだのは言うまでもありません。

また男の子たちは「お兄さん」の肩に登ったり、おすもうの相手をしてもらったりと体当たりで遊んで

いただけるので大はしゃぎでした。

子供たちはそんなお兄さん、お姉さんが大好きで、また来て下さる日をいつも心待ちしています。

私は丁度35年前に学園に着任し、5年前に退職したのですが、皆様のお顔は良く覚えておりますが、

お名前とは中々一致しません。それが一致するのは、リーダーの角藤さんですので、

ここでは角藤さんについて少し書かせて頂きます。

角藤さんは最初からのメンバーだったと思いますが私の知る30年前の角藤さんは背が高く若さに満ちた

スカッとした好青年でした。そして奥様のいくのさんは腰まで真直ぐのびた黒髪の美しい初々しい美少女でした。

そして、やがてお二人の間にはロマンスが生まれたのでした。

あれからずっとお二人は、ともしび会の方々の先頭に立って学園の子供たちのために心をくだいて

下さっているのです。

在園の子供たちだけではありません。

卒園生のみんなを見守り続けて下さっています。その中の何人かは今でも随分お世話になっているとも

聞いております。

東芝ともしび会の皆様、そして角藤さんご夫妻、本当に、本当にありがとうございます。

これからもずっとお世話になり続けるここと思いますが、どうぞ子供たちを宜しくお願い致します。

最後に皆々様のますますのご多幸とご活躍をお祈りいたします。

合掌

 

前のページ   次のページ

目次へ